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ダレル・ハラダ

生命の樹への帰還(パート5)


自信と自己評価を取り戻すひとつの方法は、現代の生活を現実的に眺めることです。

人工知能が世界を乗っ取って人類を奴隷にするという内容のSFホラーストーリーがたくさんありますが、このことは、それほど明白な形ではなくても、すでに起きています。

私達は現代社会という、自分達が作ったモンスターに、すでにコントロールされています。先進国の人々は、人間が創り上げた世界に生まれてきます。

ビル、道路、電気、配管、市場、学校、仕事。これらはすべて私達が作ったものなのに、私達はこういったもので身動きが取れなくなっているように感じています。

アンソニー・ボーデイン氏はテレビ番組『アンソニー世界を駆ける』で中国を訪れていました。

番組では、250年から300年かけてアメリカが成し遂げた発展を、中国は20年で実現しようとしたと説明していました。

中国の人々はその仕事をじつにうまくやり遂げたため、大学を卒業したある中国人が、どうやって生きていけばいいのかわらからずに、カフェに座って携帯電話をいじっている姿を、ボーデイン氏は紹介していました。

中国は我々アメリカ人の成功だけでなく、不安や困難も手本にしたのです。この現代社会が、私達自身が創り上げたこの怪物こそが、私達をコントロールし、身動きを取れなくしているものです。

ばかばかしいと思いませんか。

フランケンシュタインのようなこの生き方が、多くの人々の自尊心が低い原因です。

しかも、私達の生存と不安の反応を広告が巧みに利用し、私達は不本意ながら操られて、さらに自尊心を蝕まれます。

自分をコントロールできないのは、後天的に身につけてしまった態度のせいだとしても、自分をコントロールできていると感じられなかったら、自信を持てるはずがありません。

すべての人間が、この魔法に操られているわけではありません。

彼らは財政的、政治的、そして恐らく宗教的に、魔法を操っている人々です。

(つづく)

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